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神奈川県横須賀市
ハサミで女性刺殺、傷は首に集中…強い殺意か

2014年6月30日

 神奈川県横須賀市で28日、同市公郷(くごう)町、飲食店従業員加藤美穂さん(22)がハサミで刺されて死亡した事件で、司法解剖の結果、刺し傷は加藤さんの下あごから喉にかけて集中し、死因は首の動脈や静脈の損傷による失血死だったことがわかった。

 横須賀署は、殺人未遂容疑で現行犯逮捕した横浜市戸塚区戸塚町、塗装工大谷登志雄容疑者(43)に強い殺意があったとみて調べている。同署は29日、大谷容疑者の容疑を殺人に切り替えて横浜地検に送検した。

 同署幹部によると、大谷容疑者は「刺したことは間違いない」と供述しているが、動機については「今は話したくない」としているという。

 大谷容疑者は昨年8月、加藤さんに対する傷害罪で執行猶予の付いた有罪判決を受けている。加藤さんは昨年11月、住民票を他人に見られないようにする「閲覧制限」の手続きをしていた。横須賀市によると、手続き以降の住民票の取得・閲覧の記録は、加藤さん本人による1回だけだったが、市は、改めて全庁で確認する。同署は、大谷容疑者が今月中に少なくとも3回、加藤さんの勤める飲食店に来店していたことを確認しており、加藤さんは他の従業員らに、大谷容疑者を「以前の交際相手」と紹介していたという。

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